1 鳴きの意味と鳴いた時のデメリット
麻雀は牌山から牌をツモりいらない牌を捨て手役をつくっていきますが、実は他のプレーヤーが捨てた牌をもらうこともできるのよ。この捨て牌をもらうことを「鳴く」といいます。逆に他家の捨て牌をもらっていない状態、自分のツモだけでつくった手牌を「面前」といいます。
鳴く・・・他のプレーヤーが捨てた牌をもらうこと
面前・・・自分のツモだけでつくった手牌
「鳴き」は欲しい牌をもらえるかわりにいろいろなマイナス条件があります。
⑴ 鳴いた牌を含む面子を他のプレーヤーにさらさなければいけない
⑵ リーチをすることができなくなる
⑶ 同じ手役でも面前の場合よりハン数が低くなったり手役によっては鳴くと成立しないものもある
こちらのページの 麻雀の役一覧 で、面前のときのハン数と鳴いたときのハン数を比較してみて! 並べ替えができるから、とても比較しやすいわよー♬
⑷ 鳴いた後のツモ番は自分の下家になるので、下家のツモが増え有利にしてしまう。
これらの条件のため、鳴いた場合は当然下記のデメリットが生まれます
⑴ あがった時の点数が安くなってしまう
⑵ 他のプレーヤーから待ちや手役を推測されやすくなってしまうという意味で不利になる
⑶ 面前では13枚あった手牌が1回鳴くたびに3枚へるので降りるのが困難になる
鳴きにはポンとチーとカンの3種類があってそれぞれ鳴き方のルールに違いがあります。
2 ポンとチーのルール
ポンとチーの違い
自分の手牌に塔子(あと1牌で面子になる2個で1組の牌のグループ)がある場合、鳴いて面子をつくることができます。
この時刻子をつくるために鳴くことをポンといい、順子をつくるために鳴くことをチーといいます。ポンはどこからでもできますが、チーは上家からしかできません
ポン | チー |
① 鳴いて刻子をつくる | ① 鳴いて順子をつくる |
➡ | ➡ |
② どこからでも鳴ける | ② 上家からしか鳴けない |
ポンとチーの手順
1 発声をする 「ポン」 「チー」
2 鳴いた牌を横にむけて面子をさらす・・・何処から鳴いたかによってさらし方が違ます
上家から鳴いた時 | 対面から鳴いた時 | 下家から鳴いた時 |
3 牌を捨てる
3 カンのルール
カンとは
ポンやチーは他のプレーヤーの捨て牌をもらって面子をつくることだったけど、カンは既にある刻子(3つおなじ牌)の面子に4枚目の牌を加えて4つで1組の面子にしちゃうこと。
↑ | 面子に加えてしまう |
・・・・・ん? でもこれで1枚牌を捨てたらどおやってあがるんだ?
1枚足りないわよね! カンをした時は牌を捨てる前に、① 牌山の1番最後の「リンシャン牌」という牌をツモり、さらに ② ドラ表示牌の隣の牌をめくるというルールがあるの。だからカンをするとドラが増えちゃうのよ♡
カンの種類
カンには暗カンと明カンがあり、明カンには大明カンと小明カン(加カンともいう)があります。
暗カン | 既に暗刻でもっている牌の4枚目を自分でツモってきたときに面子に加える | |
明カン | 大明カン | 既に暗刻でもっている牌の4枚目を他のプレーヤーが捨てたときにそれをもらって面子に加える |
小明カン(加カン) | ポンをしている牌の4枚目を自分でツモってきたときにそれを面子に加える |
暗カンは他のプレーヤーから牌をもらってはいないので鳴いたことにならず、リーチをかけることもできます。(でも牌をさらさなきゃいけない)
カンの手順
1 発声をする 「カン」
2 鳴いた牌を横にむけて面子をさらす・・・カンの種類によってさらしかたが違う
暗カン | |
明カン |
明カンでは、ポンやチーと同様に、鳴いた人側の牌をよこにむけてさらします。
3 リンシャン牌をひく
4 牌を捨てる
(注) ドラ表示牌をめくるタイミングは、暗カンの場合は牌を捨てる前で、明カンの場合は牌を捨てたあとになります。
4 このページのまとめ
1 鳴いた面子は他のプレーヤーにさらさなくてはいけない
2 鳴くとリーチができなくなったり、ハン数が低くなったりするので、面前と比較するとあがった時に点数が安くなってしまうことが多い
3 鳴いて刻子をつくることをポンといい、順子をつくることをチーという。ポンはどこからでもできるけど、チーは上家からしかできない。
4 牌をさらす時は、誰から鳴いたかわかるように、鳴いた人側の牌をよこにむけて面子をさらす
5 カンをした時は牌を捨てる前に、① 牌山の1番最後の「リンシャン牌」という牌をツモり、さらに ② ドラ表示牌の隣の牌をめくる
6 既に暗子でもっている牌の4枚目を自分でツモってきたときに面子に加えるのを暗カンという
7 既に暗子でもっている牌の4枚目を他のプレーヤーが捨てたときにそれをもらって面子に加えるのを大明カンという
8 ポンをしている牌の4枚目を自分でツモってきたときにそれを面子に加えるのを小明カン(加カン)という
9 暗カンは鳴いたことにならないのでリーチをかけることができる
10 ドラ表示牌をめくるタイミングは、暗カンの場合は牌を捨てる前で、明カンの場合は牌を捨てたあと