パーツにわけて考える
効率よく面子をつくるには、より面子に変化しやすい形や牌を残し、変化しにくい形や牌を捨てていくことになります。面子に変化する確率の高い形は、両面の受け入れがある形です。
配牌からあがりにむかう、つまり、4面子1雀頭をつくっていく場合、麻雀牌をパーツにわけて考えていきます!
1コのかたまり | |
2コのかたまり | |
3コのかたまり |
そして、この中でどれがより利用価値が高く、どれが低いかを比較し、低いものから捨てていくのよ。 利用価値が高いものは、面子になりやすいもの、両面待ちに変化しやすいものだけど、当然雀頭としての利用価値も考えるので少し複雑になってきます。
「なんとなくはじっこからきっていく」という人と「はっきりとした根拠があって牌を選択している人」とでは聴牌のスピードが結構ちがうのよ!!
さあ、何をきる?
これは か だぜぇー!!
どっち?
どっちも一緒じゃねぇかー
一緒とか言ってるようじゃダメね。これから南先生が牌効率について超ーシンプルに説明しちゃうわよ
1コの牌からの面子
1 単独の牌の中でどれが両面待ちをつくりやすいかの比較
面子になりやすい順位はこのとおり。簡単すぎたかしら? 分類のためそれぞれにあだ名をつけてみたわ。例えば2と8だったら端っ子から2個目だから「H2」 「8」は内側の牌「7」がきたら両面待ちになるけど、外側の牌「9」がきたらペンチャン待ちになるから当然どっちの牌がきても両面待ちになる「7」や「3」よりも順位は下よね。
順位 | 牌 | あだ名 | 外側がきたら | 内側がきたら |
1位 | 5 | ドM | 両面待ち | 両面待ち |
2位 | 6 4 | H4 | 両面待ち | 両面待ち |
7 3 | H3 | 両面待ち | 両面待ち | |
3位 | 8 2 | H2 | ペンチャン | 両面待ち |
4位 | 9 1 | はじ牌 | × | ペンチャン |
5位 | 字牌 | 字牌 | × | × |
2位の「7」「3」「6」「4」と1位の「5」は、外側がきても内側がきてもどれも両面待ちになるけど、なぜ順位が違うのか?? それを説明していきます。
2 ドまん中の牌「5」が一番両面待ちになりやすい
上の表では、となりの牌をひいてきた時の比較をしているけど、ドまん中の「5」が『H4』や『H3』よりも面子になりやすい理由は、1個とびの牌をひいてカンチャンの形ができたときの両面待ちに変化する牌の枚数を比較してみるとわかるわよ
牌 | あだ名 | 外側のカンチャン | 内側のカンチャン |
5 | ドまん中 | 3 5 (8枚) | 5 7 (8枚) |
6 4 | H4 | 2 4(4枚) | 4 6 (8枚) |
7 3 | H3 | 1 3(4枚) | 3 5 (8枚) |
*( )内は両面待ちに変化できる牌の枚数
下のように「5」は「35」「57」どちらのカンチャンの形に変化した後にも更にそこから両面に変化できる牌が8枚あるのに対して「H4グループ」の「4」と「6」、「H3グループ」の「3」と「7」は外側のカンチャンに変化した後更にそこから両面に変化できる牌が4枚しかないわね。(★マークのとこを見てね!)
ドまん中 | ツモ | ||
ツモ | |||
ツモ | |||
ツモ | |||
はじ4 | ツモ | ||
ツモ | |||
★外側のカンチャン | ツモ | ||
ツモ★ | ★ | ||
はじ3 | ツモ | ||
★外側のカンチャン | ツモ | ||
★なし | ★なし |
どお? わかったかしら?? とにかく面子が足りないなら、どまん中の牌「5」はもっとけという話よ!
3 はじ牌の比較
単独の牌の中ではじ牌「1」「9」は字牌の次に面子になりにくいっていうのはカンペイ君でもわかってたみたいだけど、同じ「1」や「9」でも自分がある牌をもっているのといないのとでは、その有効性が大分違ってくるわ。そのある牌とは・・・・・・・
手牌に単独牌「4」がある時の「1」と単独牌「6」がある時の「9」は利用価値がかなり低い
例えば単独牌の「9」をきったとき「8」をひいたら失敗(面子候補が足りない場合)、更にその後「7」をひけば大失敗。これは当然よね! でも、もし「9」をきって「8」をひいた時に手牌に「6」があったら?? 「68」という形になるから失敗にならないわよね。
同様に、「1」をきった後「2」をひいてきた時手牌に「4」があったら、「4」がカバーしてくれるから失敗にならないわ。なので1巡目にはじ牌をきるときは注意してね!
南先生ちょっとなめすぎだぜぇ〜。そんなのさるでもわかるぜぇ〜
あら? カンペイ君これは何をきるんだった?
・・・・・・・・・・・・・・・・・(。>﹏<。) き・きゅうぴんです
手牌に単独牌「5」がある時の「2」と「8」は利用価値がまあまあ低い
同様に手牌に単独牌「5」がある時の「2」や「8」も「5」がカバーしてくれるから割ときりやすいわ。でもこの場合は「6」がある時の「9」とはちょっと違うのよ。例えば「8」をきって「7」をひいてきたら確かに「5」がカバーしてくれるんだけど、両面待ちをのがしているからやっぱり失敗になるのよね。